マウスにおいて交流高圧電位はIL-1β抑制経路を経てコラーゲン誘発関節炎を改善した
要旨
背景と目的
日本の代替統合医療フィールドにおいて、人工的に発生させた交流高圧電位に生体をさらす療法が発展を遂げてきた。
本研究の目的はコラーゲン誘発型関節炎を発症させたマウスに対して交流高圧電位療法が改善効果を与えるか否かを解明することである。
方法
コラーゲン誘発型関節炎(CIA)マウスの作成方法について
雌のDBA(近交系マウス)を使用。
交流高圧電位処置(12,700V) 6時間/day
実験開始日から終了日まで毎日交流高圧電位処置を行った。
結果
組織学的所見のみならず臨床学的炎症スコアにおいても、電位処置グループは無処置グループに比較して関節炎症の低減が顕著に確認された。
また、CIA誘導後の掌におけるインターロイキンー1βmRNA発現量上昇を抑制していることも確認された。
結論として交流高圧電位はマウスのCIAによる関節炎症を抑制するということがいえる。
結論
これらデータは、マウスのリウマチ関節炎モデルに対する交流高圧電位の有効効果は、その抗炎症作用に起因することを示唆する。